Anthropicが防御者支援の「Cyber Mission」でOSS向け無料脆弱性スキャンを発表しました。あわせて2026年版の利用ポリシー改定と、米Genesis Missionへの1.5億ドル拠出も公表しています。Claude Code v2.1.295では、失敗したフックで操作を止めるonFailure: "block"とOSC 7501が加わりました。
公式アップデート
Anthropic Cyber Mission / OSS Scanner
Anthropic が、防御側を支援する長期施策「Cyber Mission」を始めました。
- OSS Scanner: オープンソースプロジェクト向けの脆弱性スキャンです。無料で、参加は任意 (オプトイン) です。検出結果には PoC と修正案が付きます。真陽性率は90%超を見込んでいます。
- 重要インフラ防御プログラム (CIDP): CrowdStrike や Palo Alto Networks などが創設パートナーとして加わります。
2026 Usage Policy 改定
Claude の利用ポリシー (Usage Policy) が改定されました。発効日は11月12日です。
- 欺瞞行為を扱うセクションを新設
- 選挙・兵器・監視・高リスク用途の規定を整理
- モデルに対する過度な虐待的行為を禁止
Genesis Mission への1.5億ドル拠出
米連邦政府の AI 科学イニシアチブ「Genesis Mission」に、3年間で計1.5億ドルを拠出します。NASA・NIH・NSF など15を超える機関に、Claude、Claude Code、API クレジットを提供します。
Claude Code v2.1.295 フックの onFailure: “block”
コマンドフックと HTTP フックに onFailure: "block" を指定できるようになりました。フックが起動できない、タイムアウトする、想定外の終了コードで終わる、のいずれかの場合に、操作を通さずブロックします。
同じリリースでは、mod のフックに深くネストしたツール入力がエラーなしで途中で切られて渡り、ガードが中身を確認しないまま通していた問題も修正されています。
Claude Code v2.1.295 Program Status Protocol (OSC 7501) 対応
Program Status Protocol (OSC 7501) に対応しました。このプロトコルを実装したターミナルでは、Claude Code が作業中か、入力待ちか、完了したかを表示できます。
Claude Code v2.1.295 Claude apps gateway 強化
Claude apps gateway まわりで主に次の変更が入りました。
- 各 upstream に
modelsリストを指定できるようになりました。リストにあるモデルだけがその upstream に送られ、フェイルオーバー時も同じです。*のワイルドカードを使えます。 - Bedrock・Vertex・Foundry などのクラウド upstream で
timeouts.upstream_ttfb_msに対応しました。ストリームが始まるまでの待ち時間を制限し、超えた場合はフェイルオーバーするか 502 を返します。 - 成功した推論レスポンスに
request-idヘッダーを付けるようになりました。inference監査イベントにはupstream_request_idが加わりました。 - Amazon Bedrock 上のトークン数を AWS の CountTokens API で取得するようになりました。利用には
bedrock:CountTokens権限が必要です。 - バックグラウンドのリクエストには、セッションのモデルではなく Haiku 4.5 を使うようになりました。gateway が Haiku 4.5 を提供していない場合は、セッションのモデルに戻ります。
- 自分のユーザー設定に
forceLoginMethod: "gateway"とforceLoginGatewayUrlを書けるようになりました。管理設定 (managed settings) がないマシンが対象です。
Claude Code v2.1.294 prompt/agent フックの判定修正
「〜するコマンドをブロックせよ」のような指示文で書いた prompt フックと agent フックが、本来ブロックすべき操作を許可していた不具合が修正されました。Stop / SubagentStop に指示文形式で書いた prompt フック (例: 「ビルドが壊れていたら続行せよ」) も判定が改善され、Claude が途中で止まりにくくなりました。
Claude Science 全天紫外線マップ作成事例
Claude Science が複数のエージェントを指揮し、全天の紫外線 (UV) マップとしては初めてのものを作りました。複数の望遠鏡の UV データを統合し、欠けている部分を補っています。誤差は約10%です。
コミュニティの反応
Anthropic Cyber Mission / OSS Scanner
該当なし
2026 Usage Policy 改定
ネガティブ
新ポリシーは11月12日発効なので、それまでは Claude を「いじめて」も許される、と皮肉った投稿。発効まで1か月以上あることにも首をかしげている (皮肉・批判的)。 — @aleshu_ber 出典
逆に「Claude が人間をいじめないようにする利用者向けポリシーが欲しい」として、Claude を「これほど見下した、決めつけの強い、高圧的なモデルは見たことがない」と評している (批判的)。 — @mariosundar 出典
Tips
改定の公表を受けて、Claude API の利用者が確認すべき点をまとめた記事 (中立)。 — picnic「Anthropic「2026 Usage Policy update」公表:Claude API利用者が確認すべき点」
Genesis Mission への1.5億ドル拠出
ポジティブ
Claude Code を NASA の TESS の観測データに使い、7年前のデータから116光年先の未知の地球型惑星候補を見つけた事例を紹介している (好意的)。 — @0x0SojalSec 出典
Claude Code v2.1.295 フックの onFailure: “block”
Tips
Claude Code に副業の事務作業を2か月半任せた記録。AI は「気をつける」だけでは直らないので、ルールを守らなかったときに止まる仕組みを外側に置くしかない、と結論づけ、実際に踏んだ失敗5つと対策をまとめている (中立・実践的)。 — せきもん「Claude Code に副業を丸投げして2ヶ月半。AI が必ず破るルールと、機械で止めた方法」
Claude Code v2.1.295 Program Status Protocol (OSC 7501) 対応
ポジティブ
v2.1.295 が OSC 7501 に対応したことで、対応ターミナルでは作業中・入力待ち・完了の状態が正確に出せるようになった。AI エージェントまわりの下流ツールが大きく恩恵を受けると高く評価している (好意的)。 — @mitchellh 出典
エージェントのオーケストレーターを開発している立場から、Claude Code の状態を正規表現で推測するもろいコードが最大の弱点だったと振り返る。OSC 7501 でこれを明示的な信号として受け取れるようになり、ハックを消せると歓迎している (好意的)。 — @AruNi_Lu 出典
Claude Code v2.1.295 Claude apps gateway 強化
該当なし
Claude Code v2.1.294 prompt/agent フックの判定修正
Tips
Stop フックの公式仕様と、作業が残っているのに Claude が応答を終えてしまうのを防ぐために Stop フックを実運用し、5回誤作動した記録をまとめた記事 (中立・実践的)。 — OG WORKS「Claude Code を止まらせない Stop フックの作り方——公式仕様と、実運用で5回誤作動した話」
Claude Science 全天紫外線マップ作成事例
該当なし